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執筆者の写真きらきらおばちゃん

人生のレール

更新日:12月8日

2024/12/1(日)



私が小学生の頃、父から「高校は○○高校へ行くんだぞ」と言われたのを覚えていて、疑問も抱かず高校はそこへ行った。

以降は自分で決めて自分の人生を進んでいる。


病院勤務をしていた時、

「親の勧められるがままに大学も仕事も進んできた。でも本当は北海道に行ってスキーのインストラクターになりたかった。これまでの人生は私の望む人生ではなくて、親のための人生だった。30歳になるにあたって、ここからは自分の人生をやっていきたいんだけど・・・」

と婦人科入院していた学校の先生をしていた女性がいらした。


先日ラジオを聴いていたら、看護師さんからの投稿。

「医療従事者という者は、無意識のうちに自分の子どもにも同業を勧めている。就職、再就職にはそれほど困らず、お給料もまずまず。

同僚のママが高3の子どもの三者面談に行き、子どもが医療系大学には行きたくないと言ったことに腹が立っていたら担任が『お母さん、大学は資格を取りに行くためだけの所ではないのです。知識や人脈、人生、文化など視野を広げる所でもあるのです。お母さんの気持ちも分かりますが、お子さんの意思を尊重してあげて下さい』と言われたのだと話していたのを聞いて、ハッとしたんです」

みたいな投稿。

私もハッとした。

確かに医療者の子は医療者という流れがある。

我が家は違った。

子どもが全く違う道を選んだ時私は残念だなぁと思ったし、私は私の仕事への誇りを子どもに伝えられなかったんだ、と思った。

同時に、私たち親は子どもに人生のレールは引かない!自分で決めさせる、と思ってもいた。


先日初めて来て下さったママさん。

なんだか仕事の話になり、母親は医療従事者。3人兄弟みんな「お前は看護師になれば」「お前は○○になれば」「お前は○○になれば」と言われ、3人とも医療従事者になっているんだとか。

私、また余計な事を言った。

上記の方の話をして、「そっか。親の引いたレールに素直に乗ったんだね。でもまだまだ若いから、やりたいと思ったことが現れたら挑戦するといいよ。それこそ自分で決めた人生になるよ」と言っちまった。

親の引いたレールに乗ったのも自分で決めた事じゃんねぇ。

それで幸せなら良いじゃんねぇ。

でも私は余計な事を言っちまった。

不快にさせたかも知れない。


さいとうひとりさんの言葉が降りて来た。

私の宇宙とその方の宇宙はそれぞれ。それを「普通じゃない」と否定しちゃいけない。みんな自分の宇宙を好きに生きたらいい。

と。


私はまた自分の価値観を押し付けた・・・

私は頑固で優しくないんだよ・・・

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